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筋トレの“回数”は関係ない?〜10回でも20回でも酸素パワーは鍛えられる〜

スナップサマリー

  • 10回でも20回でも筋肉の酸素利用力がアップ
  • 高回数トレーニングでも筋力・筋肥大に効果あり
  • 回数より「限界までやる」ことがカギ

研究を読むきっかけ

「最近、筋トレの効果が頭打ちなんだよな…」と嘆く営業職の翔太(29歳)。週2回のジム通いを欠かさないが、体力の伸び悩みを感じていた。そんな彼にフィットネス系YouTuberの友人・理沙がアドバイスをくれた。「10回とか20回とかより、“限界までやる”方が大事らしいよ!」果たして、その科学的根拠とは?

研究の紹介(論文情報)

  • 英語
  • 原題:Similar improvements in skeletal muscle oxidative capacity after moderate (10-RM) and high repetition (20-RM) resistance training
  • 日本語訳:中程度(10回)および高回数(20回)の筋トレで酸化能力が同等に向上
  • ジャーナル名:Journal of Science and Medicine in Sport
  • 出版年:2025年
  • 第一著者:Agustín Jerez-Martínez
  • 最終
  • 著者:Salvador Romero-Arenas
  • 第一所属機関:UCAM – Universidad Católica de Murcia(スペイン)本研究では、10回限界(10-RM)と20回限界(20-RM)の脚トレを週2回・6週間実施し、筋肉の酸素利用能力(酸化能力)・筋肥大・筋力の変化を比較した。酸化能力の測定には、近赤外分光法(NIRS)
  • という非侵襲的な技術を使用。

研究の要旨(Abstract 全文)

重要性

筋トレが筋力や筋肥大に与える影響は明らかだが、「酸化能力」への影響は不明だった。

目的

  • 10-RM と 20-RM のトレーニングが筋肉の酸化能力・肥大・筋力に及ぼす効果を比較。

方法

  • 健康な若年男性47名を3群に分けて6週間の脚トレ(週2回、計12回)を実施。
  • 酸化能力は、大腿外側広筋で測定。筋厚や筋力も評価。

結果

  • 酸化能力は両群で有意に改善(10-RM: −18.9%、20-RM: −29.1%)
  • 筋肥大・筋力も同等に向上
  • 一部の種目で20-RM群がやや優位(例:レッグカール)

結論

「限界までやる」ことが重要であり、回数は10でも20でも効果的に筋肉の能力が向上する。

研究内容を対話で読む

翔太「10回と20回、結局どっちがいいんだろ?」

理沙(研究者)「どっちも効果あるよ!どちらも酸素の使い方が良くなって、筋肉が疲れにくくなるんだって」

翔太「つまり、20回やると持久力も上がる感じ?」

理沙「そうそう。でも一番大事なのは、“限界までやる”こと。それが酸化能力の向上につながるみたい」

忙しいビジネスパーソンのための実践ガイド

  • トレーニングでは「回数」より「限界まで」がキモ
  • 忙しい日は20回の高回数で“短時間・集中トレ”もOK
  • トレ後の回復時間(72時間)も確保しよう
  • 有酸素的なトレ効果も狙えるので一石二鳥

まとめ

翔太は10回でも20回でも、追い込めば効果が出ることを知って驚いた。「じゃあ、今日は20回チャレンジしてみようかな!」あなたも次のトレーニングで“限界までやる”ことを意識してみませんか?

関連論文ピックアップ

  • Effects of different intensities of resistance training with equated volume load on muscle strength and hypertrophyEur J Sport Sci, 2018→ トレーニングの強度と筋肥大の関係を解明
  • Resistance training improves hypertrophic and mitochondrial adaptation in skeletal muscleInt J Sports Med, 2023→ 筋トレによるミトコンドリアの適応を検証
  • Resistance exercise-induced changes in muscle phenotype are load dependentMed Sci Sports Exerc, 2019→ 負荷の違いが筋肉の性質に与える影響を研究

参考文献

  1. 1Jerez-Martínez A, García de Frutos JM, Romero-Arenas S.Similar improvements in skeletal muscle oxidative capacity after moderate (10-RM) and high repetition (20-RM) resistance training.J Sci Med Sport. 2025. doi.org/10.1016/j.jsams.2025.06.007

この記事を書いた人

岡本 賢

医師。愛育病院で小児科の臨床に立つかたわら、日経メディカルで連載。CrossFit Level 1 Trainer の資格を持ち、HYROX にも出場する。Business Athlete Club では、運動・睡眠・栄養の研究を、働く人の毎日の選択に訳して届けている。

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