スナップサマリー
1 12週間の筋トレ+補助タンパク(1日45g)で、植物性ブレンド(大豆+エンドウ)もホエイも筋量・筋力の伸びは同程度2 どちらの群も、除脂肪量・脚の筋量・外側広筋の筋断面積・レッグプレス1RMが有意に増加3 注意点:若い男性・下半身中心・「総タンパク最適(約1.6g/kg/日)」前提。女性や高齢者、上半身、低タンパク環境では再検証が必要
研究を読むきっかけ
出張続きの30代ビジネスアスリート。ジムは週3で死守できるけど、食事はコンビニと外食が中心。筋トレ後、いつもの“ホエイ一択”を買おうとして、ふと迷います。「最近、植物性プロテインも増えたけど……結局、筋肉的にはどうなの?」“気分”や“イメージ”じゃなく、ちゃんとデータで判断したい。そんな人に刺さるRCT(ランダム化比較試験)が出てきました。
研究の紹介(論文情報)
大学および公的研究助成の支援あり焦点:筋トレによる筋肥大・筋力向上において、補助タンパクの「種類(植物性ブレンド vs ホエイ)」が長期適応に差を生むのか。
研究の要旨(かみ砕き版)
対象者
- 18〜35歳の健康な若年男性44名(レジスタンストレーニング未経験)
介入(12週間)
- 週3回・監視下でのレジスタンストレーニング(下半身中心)
- 追加タンパク:1日3回×15g(合計45g/日)、食事と一緒に摂取植物性ブレンド:大豆+エンドウ
- 動物性:ホエイ※全参加者の総タンパク摂取量は約1.6g/kg/日に調整。
評価項目
- DXAによる除脂肪量(全身・四肢・脚)
- 外側広筋の筋断面積(超音波)
- レッグプレス1RM
主要結果
- 両群とも、全身除脂肪量・脚除脂肪量・筋断面積・レッグプレス1RMが有意に増加
- 植物性ブレンド群とホエイ群の間に有意な差は認められなかった増加量の例
- 全身除脂肪量:植物性 +2.4kg、ホエイ +2.5kg
- レッグプレス1RM:植物性 +64kg、ホエイ +63kg
安全性
- トレーニングおよび補助タンパク摂取による有害事象の報告なし
限界
- 若年男性のみ
- 下半身中心のトレーニング
- 非タンパク対照群(プラセボ)なし
研究内容を対話で読む
主人公「植物性って、やっぱり筋肉には不利なんじゃないですか?」
専門家「単体だと課題が出る場合もありますが、大豆+エンドウのようなブレンドで、かつ総タンパクが十分なら、結果はホエイと同程度になり得る、というのが今回の示唆です。」
主人公「じゃあ、もうホエイにこだわらなくても?」
専門家「重要なのは
- 総量、
- 継続、
- 筋トレの質。その上で、胃腸・好み・生活スタイルに合うものを選べばいい、という現実的な結論ですね。」
実践ガイド
- 週3回の筋トレを最優先で確保
- 1日の総タンパク量をまず満たす
- 乳製品が合わない人は植物性ブレンドも有力な選択肢
- タンパクは分割摂取で取りこぼしを防ぐ
- 食事が乱れている時期は、まずベースの食事改善を
まとめ
筋肥大の成否を分けるのは、「ホエイか植物性か」ではなく、筋トレの積み重ねと、十分な総タンパク摂取。その条件が整えば、植物性ブレンドは実務的で現実的な選択肢になり得ます。
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参考文献
- 1Santini MH, et al. Journal of the International Society of Sports Nutrition. 2025;22(1):2568047.doi.org/10.1080/15502783.2025.2568047









