導入:営業部の田中さん、ダイエットに悩む
「最近、なんか疲れやすくてさ…」営業部の田中さん(32)は、同僚とのランチでつぶやいた。運動も週2でジムに通っているし、夜の炭水化物も控えている。でも、健康診断ではコレステロール値が高めと指摘され、体重も思うように減らない。「継続的なカロリー制限(CER)って、正直ずっとやるのしんどくない?」そんな時、彼のスマホに目を引く記事が流れてきた。
研究の紹介
気になるキーワードは「断続的断食(IF)」と「継続的エネルギー制限(CER)」!
田中さんが読んだのは、オーストラリア・スウィンバーン工科大学による最新のランダム化比較試験(RCT)
- タイトル(英語):The Effects of Intermittent Fasting and Continuous Energy Restriction with Exercise on Cardiometabolic Biomarkers, Dietary Compliance, and Perceived Hunger and Mood
- タイトル(日本語):断続的断食と継続的エネルギー制限を運動と組み合わせた際の心代謝バイオマーカー、食事遵守、空腹感および気分への影響
- 掲載誌・年: Nutrients, 2022年
- 第一著者/最終
- 著者: Stephen Keenan/Regina Belski
- 第一所属機関: Swinburne University of Technology(オーストラリア)この研究では、12週間にわたり「5:2断続的断食(週2日は断食日)」と「毎日20%のエネルギー制限(CER)」を行い、その心代謝への効果と、気分や空腹感、遵守率を比較しました。
研究の要旨
重要性
肥満により心血管リスクが増加する中、持続可能で効果的な食事戦略が求められている。
目的
IFとCERが、心代謝マーカーや気分、空腹感、食事遵守にどう影響するかを比較。
方法
- 対象:健康な18〜35歳、男女34名
- 介入:週3回の筋トレ+それぞれの食事法(12週間)
- 評価:血液検査、アプリでの食事記録・気分・空腹感の追跡
結果
- TC(総コレステロール):IF −13.1%、CER −4.8%(p=0.01)
- LDL-C(悪玉):IF −18.7%、CER −7.3%(p=0.01)
- HDL-C(善玉):全体で減少(女性で有意)
- 血糖・インスリン:有意差なし
- 食事遵守率:両群とも約80%
- 空腹感:全体的に低く、特に女性でより低い傾向
- 気分:時間とともに改善(p=0.02)
- 欲求:やや増加傾向
- 結論
IFは同等の体重減少でも血中脂質の改善により優れた効果。気分や空腹感も悪化せず、高い遵守率を示した。
研究結果
医師(管理栄養士)「このデータを見ると、断続的断食の方がTCやLDL-Cの改善に効果的ですね」
田中さん「でも、空腹感とかストレスにならないんですか?」
医師「意外とそうでもないんです。女性では空腹感が少なく、気分も改善傾向でした。習慣化しやすい人も多いですよ。」
忙しいビジネスマンのための実践ガイド
- 実践のポイント
- 5:2断食は週2日の断食日を設けるだけ。あとの5日は通常の食事でOK
- 筋トレと併用すると、より代謝改善効果が期待できる
- 高タンパク(1.4g/kg以上)を意識して食事設計を
- アプリでの記録は、食事・空腹感・気分の可視化に◎
- 注意点
- 女性は月経周期の影響を考慮する必要あり
- 液体食などは、実生活とギャップがある可能性あり
まとめ
田中さんは、その日から「月・木だけちょっと工夫しよう」と、5:2断食をスタート。3週間後の彼はこう語った。「不思議と空腹感もそれほどなくて、気分もスッキリ。これ、続けられそうです!」あなたはどうですか?「毎日制限はツラい…」と感じているなら、断続的断食という選択肢、試してみるのもアリかもしれません。
参考文献
- 1Keenan S, Belski R, et al. The Effects of Intermittent Fasting and Continuous Energy Restriction with Exercise on Cardiometabolic Biomarkers, Dietary Compliance, and Perceived Hunger and Mood. Nutrients. 2022.









