睡眠論文紹介6分で読めます

たった3週間、スマホ使用を減らすだけでメンタル改善!?

研究を読むきっかけ

⏰朝9時、オフィスにて。営業職のカナさん(28歳)は、朝からどこかぼんやりしていた。隣のデスクの同僚・ユウジさん(30歳)が気づく。「カナさん、疲れてる?最近またスマホ触りすぎなんじゃない?」「…うん、寝る前にずっとSNS見ちゃって、全然眠れなくて」そんなとき、ユウジさんが取り出したのはある論文のプリントだった。「これ、読んでみなよ」と。

研究の紹介(論文情報)

この論文は、オーストリアのドナウ私立大学とクレムス医科大学の研究チームによって行われました。

  • 原題:Smartphone screen time reduction improves mental health: a randomized controlled trial
  • 邦題:スマホの使用時間を減らすとメンタルが改善する:ランダム化比較試験
  • ジャーナル名・
  • 出版年:BMC Medicine, 2025年
  • 第一著者:Christoph Pieh
  • 最終
  • 著者:Katja Haider
  • 第一所属機関:Department for Psychosomatic Medicine and Psychotherapy, University for Continuing Education Krems研究目的
  • スマホの使用時間を減らすことで、ストレス・幸福感・抑うつ症状・睡眠の質が改善するのかを検証しました。方法
  • - 対象:健康な大学生111名(平均22.7歳)
  • 介入:1日2時間以内にスマホ使用を制限する(3週間)
  • 測定:ストレス(PSQ)、幸福感(WHO-5)、抑うつ症状(PHQ-9)、睡眠の質(ISI)

研究の要旨(Abstract全文)

重要性

近年、スマホ利用とメンタルヘルスの関連が指摘されていますが、因果関係は明確ではありませんでした。

目的

スマホ使用時間の削減がメンタル指標に与える影響を調査すること。

方法

3週間、1日2時間以内の使用制限を実施。ベースライン、介入後、6週間後の3回測定。

結果

  • 幸福感向上(η2=0.053)
  • 抑うつ症状減少(η2=0.109)
  • 睡眠の質改善(η2=0.048)
  • ストレス低下(η2=0.085)効果は小〜中程度でしたが、確かな改善が認められました。

結論

スマホ使用時間を減らすことは、メンタルヘルス改善に直接的な因果関係がある可能性が高いことが示されました。

研究内容を対話で読む

「ユウジさん、これ本当!?スマホ減らしただけで、抑うつ症状が27%も改善したって!」「うん、それにストレスも16%、睡眠の質も18%向上してるんだってさ。」カナさんはスマホを見つめながら呟く。「…じゃあ、やってみようかな?夜のスマホ断ち。」「いいねまずは3週間、2時間以内を目指してみようよ!」とユウジさんも賛同する。

忙しいビジネスパーソンのための実践ガイド

  • 夜9時以降はスマホを触らないルールを設定する
  • SNSアプリに使用時間制限をかける
  • 代わりに読書やストレッチを取り入れる
  • 画面を見る代わりに手帳で翌日の計画を立てる
  • スマホを物理的にリビングに置いて寝室に持ち込まないカナさんも実際に夜のルーチンを変え、1週間後には「ぐっすり眠れた!」と笑顔を見せた。

まとめ

スマホを減らすだけで、メンタルが整うなんて驚きですよね。カナさんも実感したように、小さな工夫が心と体に大きな変化をもたらすかもしれません。あなたも今夜、スマホから少し距離を置いてみませんか?

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  • Impact of mobile phones and wireless devices use on children and adolescents' mental health: A systematic reviewEur Child Adolesc Psychiatry, 2024
  • 携帯電話使用と精神健康リスクの関連をレビュー。
  • Digital detox: An effective solution in the smartphone era? A systematic literature reviewMob Media Commun, 2021
  • デジタルデトックスの有効性に関する体系的レビュー。

参考文献

  1. 1Pieh C, Humer E, Hoenigl A, Schwab J, Mayerhofer D, Dale R, Haider K. Smartphone screen time reduction improves mental health: a randomized controlled trial. BMC Medicine. 2025. doi.org/10.1186/s12916-025-03944-z※本記事は医学的助言では…。具体的な体調管理や治療については医師にご相談ください。

この記事を書いた人

岡本 賢

医師。愛育病院で小児科の臨床に立つかたわら、日経メディカルで連載。CrossFit Level 1 Trainer の資格を持ち、HYROX にも出場する。Business Athlete Club では、運動・睡眠・栄養の研究を、働く人の毎日の選択に訳して届けている。

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