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筋トレ先行が鍵?若年肥満男性への同時トレーニングの効果

スナップサマリー

  • 結論:筋力トレーニング(RT)を先に実施し、その後有酸素運動(ET)を行う(CRE方法)は、活動量・体力・体脂肪改善に最も効果的
  • 意義:肥満若年男性の体組成や運動能力向上に最適なトレーニング順序を科学的に示した研究
  • 注意点:サンプル数は45名と小規模、食事や他の日常活動との混在因子があり得る点に留意が必要

導入(ストーリー)

太郎(22歳、BMI 30) は大学在学中、BMI 30超の肥満状態に悩みつつ、運動に苦手意識がありました。友人の健二(同級生)も同じような悩みを抱えていて、「筋トレとランニング、どっち先にやれば効果あるの?」と相談しています。この問いに対して、研究者のDr. Chen(専門家)は「筋トレ→有酸素の順番が一番効果的な可能性がある」と答えます。これが後に検証された、12週間プログラムの始まりです。

研究の紹介(論文情報)

  • 英語
  • 原題:Impact of sequence in concurrent training on physical activity, body composition, and fitness in obese young males: A 12‑week randomized controlled trial
  • 邦題:肥満若年男性における同時トレーニングの順序が身体活動、体組成、フィットネスに与える影響:12週間RCT
  • ジャーナル/
  • 出版年:Journal of Exercise Science and Fitness(2025年4月)
  • 第一著者・最終
  • 著者:Zhen Li et al.(第一著者)、Zhixiong Zhou(最終著者)
  • 第一所属機関:Capital University of Physical Education and Sports, Beijing目的・手法45名のBMI約29.8の肥満若年男性を対象に、3群(CRE:RT→ET/CER:ET→RT/Con:非介入)に無作為割付。週3回・12週間の同時トレーニングを実施し、PA、体組成(体脂肪率・脂肪量)、骨密度、VO₂max、筋力などを評価。

研究の要旨(Abstract 全文)

重要性/目的若年肥満男性におけるRTとETの順序が、身体活動・体組成・フィットネスにどのように影響するのか、加えてPA変化が体脂肪率減少に与える影響を調査。方法45名をCRE(RT→ET)、CER(ET→RT)、Con(コントロール)に無作為割付。週3回、12週間トレーニングを実施し、身体活動、体組成、骨密度、VO₂max、筋力を介入前後に比較。結果CREおよびCER群で、PAレベル、体組成、骨密度、VO₂max、筋力(最大・爆発的・持久力)が有意に改善(p結論RTを先に行う(CRE)が、若年肥満男性の身体活動、体力、体組成、骨の健康まで幅広く高める可能性が高く、PAの増加はBF%改善の鍵となる。

研究内容を対話で読む

太郎「筋トレを先にやると、ランニングだけに比べて脂肪減るのかな?」Dr. Chen:「はい。CRE(筋トレ→有酸素)の方がMVPAの増加が大きく、爆発力や筋持久力も強く改善されました。BF%の低下もCERより優れていたんです。」

健二「MVPAって、つまり日常の中で中強度以上の運動を指すんですよね?」Dr. Chen:「その通り。CRE群では中強度以上の身体活動が増え、それがBF%の改善にもつながったと考えられます。ただ、これをBF改善の“直接的”要因とするには慎重な解釈も必要です。」

ビジネスパーソン向けの実践ガイド

  • 実践すべき点
  • トレーニングの順序は「筋トレ→有酸素運動」を基本に
  • Cre式は中強度以上の身体活動(MVPA)を強化しやすい
  • 筋力向上・体脂肪減少・筋持久力アップの三拍子が期待できる
  • 注意点
  • 小規模試験(n=45)および若年男性限定のため、他年代・性別では別研究の確認が必要
  • 食事や日常行動は統制されているが、完全に排除されてはいない点に配慮を

まとめ

太郎は12週間後、CRE順でのトレーニングを継続し、体脂肪率の減少と筋力・持久力の向上を実感しました。健二も後から追随し、同じ順序を採用。あなたにも問いかけます:あなたは「筋トレを先に」取り入れる順序を、自分のルーティンに加えるでしょうか?

関連論文ピックアップ

  • Effect of a 12‑Week Concurrent Training Intervention on Cardiometabolic Health in Obese Men(2021年、Frontiers in Physiology)
  • Meta‑analysis: Concurrent training sequence and body fat percentage reduction(2022年、中国系メタ分析)

参考文献

  1. 1Li Z. et al., Impact of sequence in concurrent training on physical activity, body composition, and fitness in obese young males: A 12‑week randomized controlled trial, J Exerc Sci Fit., 2025;23(2):112‑121. doi: 10.1016/j.jesf.2025.02.001※医学的なアドバイスではありません。ご自身の状況に応じて専門家に相談ください。

この記事を書いた人

岡本 賢

医師。愛育病院で小児科の臨床に立つかたわら、日経メディカルで連載。CrossFit Level 1 Trainer の資格を持ち、HYROX にも出場する。Business Athlete Club では、運動・睡眠・栄養の研究を、働く人の毎日の選択に訳して届けている。

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