導入:朝型か夜型か…悩めるビジネスパーソンの一日⏰
「最近、朝がつらいんだよね…」とつぶやくのは、外資系企業で働く営業職の木村さん(35歳)。朝8時にはオフィスに出社、夜は海外との会議で22時までPCの前という生活が続いています。春になり、サマータイム(DST)が始まったタイミングで、なぜか疲労感が強くなった気がする…。「ただの季節の変わり目?」と思っていたところ、同僚からこんな話を聞きました。
えっ、本当に?それって健康とどう関係あるの? さっそく調べてみると、興味深い論文を見つけました。
研究の紹介
木村さんがスマホで見つけたのは、2024年に発表されたこちらの論文
- タイトル(英語): Permanent standard time is the optimal choice for health and safety: an American Academy of Sleep Medicine position statement
- タイトル(日本語): 健康と安全のためには恒久的な標準時が最適:米国睡眠医学会の提言
- ジャーナル名: Journal of Clinical Sleep Medicine(2024年)
- 第一著者: Muhammad Adeel Rishi
- 最終
- 著者: Shannon S. Sullivan
- 第一所属機関: Indiana University School of Medicine(インディアナ大学医学部)この論文は、アメリカ睡眠医学会(AASM)が2020年に出した声明のアップデート版で、「サマータイム(DST)は健康に悪影響があり、恒久的な標準時(ST)の方が理にかなっている」という立場を再確認しています
研究の要旨
重要性
DSTは、体内時計(概日リズム)と社会的スケジュールにズレを生じさせ、健康・安全に悪影響を与える。
目的
AASMはDSTの廃止とSTの恒久化を提言。本論文では、その立場を2020年以降の新たなエビデンスを踏まえて再確認。
方法
既存文献と疫学・実験研究をレビューし、DST/ST切替による急性・慢性の健康影響を検討。
結果
DST移行直後には以下が増加:
- 睡眠の質と量の低下
- 心血管疾患(心筋梗塞など)
- 精神的健康問題(うつなど)
- 交通事故
- 学業・仕事のパフォーマンス低下慢性的な睡眠不足と「社会的時差」もリスク要因に。
結論
DSTは朝の暗さ・夜の明るさを増やし、概日リズムを乱す⏳STの方が体内時計と自然光に整合し、健康と生産性の維持に有利。
研究結果
専門家の声
睡眠専門医・佐藤先生「体内時計は“朝の光”に強く反応します。DSTになると、朝が暗くなり、リズムが遅れてしまうんです」
木村さん「つまり、サマータイムって“朝型人間”になるのを妨げてるってこと?」
「そうですね。特に心臓病やうつ病のリスクが高まることがデータでも示されています」「それって…国レベルで見直すべき話じゃない?」
「実際、AASMは“国として恒久的な標準時にすべき”と明言しています。健康と社会の両面からもその方が合理的なんです」
忙しいビジネスマンのための実践ガイド
DSTを見直す前に、個人でできる“概日リズム対策”はこちら
- 朝はできるだけ自然光を浴びる
- 休日の寝坊は1時間以内にとどめる⏰
- カフェインやスマホの使用は就寝2時間前までに
- 可能なら在宅勤務で“朝活”しやすい環境づくり 木村さんも、これを実践してみることに。「まずはカーテンを開けて朝日を浴びる習慣から始めようかな…」
まとめ
翌週、木村さんは少し早起きして出社。「朝がラクになってきたかも…!」と実感サマータイムの健康影響は意外に大きいかもしれません。あなたの生活リズムも、“標準時”に整える習慣から見直してみませんか?
健康上の懸念がある場合は専門医にご相談ください。 他の論文も気になる方は、ぜひフォロー&いいねをお願いします! 論文紹介リクエストも大歓迎です!
参考文献
- 1Rishi MA, Sullivan SS, et al. Permanent standard time is the optimal choice for health and safety: an American Academy of Sleep Medicine position statement. J Clin Sleep Med. 2024.
- 2本記事は医学的アドバイスを目的としたものではありません。









