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食事の“ちょい足し”がん予防?クレアチンがもたらす意外な可能性

スナップサマリー

  • クレアチンの摂取ががんリスクを5%減少させる可能性
  • 男性や過体重の人に特に顕著な予防効果
  • 高齢になるほどリスクが上昇するため、早めの対策がカギ

研究を読むきっかけ

「また検診か…」と憂うサラリーマンの田中さん(52歳)。最近、周囲でがんの話題が増え、自分の食生活も気になり始めていました。ある日、同僚とのランチ中、「肉ばっか食べるのも体に悪そうだよな」と呟くと、管理栄養士の資格を持つ同僚の吉田さんが一言。「それ、逆にいいかもよ。クレアチンって知ってる?」

研究の紹介(論文情報)

今回紹介するのは、2025年にFrontiers in Nutrition誌に掲載された論文。

  • 英語
  • 原題:The association between dietary creatine intake and cancer in U.S. adults: insights from NHANES 2007–2018
  • 日本語訳:米国成人における食事由来クレアチン摂取量とがんとの関連:NHANES 2007–2018からの知見
  • 第一著者:Junhui Jiang
  • 最終
  • 著者:Chunhong Xiao
  • 第一所属機関:Fuzong Clinical Medical College of Fujian Medical University(中国・福建)
  • ジャーナル・
  • 出版年:Frontiers in Nutrition, 2025年米国の国民健康栄養調査(NHANES)の2007〜2018年データを用い、25,879人の成人を対象にクレアチン摂取量とがんリスクの関係を分析しました。

研究の要旨(Abstract 全文)

重要性クレアチンは抗酸化・免疫調整作用を持つが、腫瘍への影響は不明な点が多い。 目的クレアチン摂取とがんリスクの関連性を明らかにすること。 方法NHANESの12年分のデータから20歳以上の25,879人を抽出し、クレアチン摂取量とがん診断歴を解析。 結果

  • クレアチン摂取が1SD増えると、がんリスクが5%減少(OR=0.95)
  • 男性や過体重の人ではより強い関連(OR=0.93および0.92)
  • 高齢者(特に66歳以上)は年齢に応じてリスクが急上昇(最大OR=18.34)
  • 結論クレアチンの摂取ががん予防に有益である可能性が示された。

研究内容を対話で読む

田中さん「クレアチンって筋トレの人が飲むサプリでしょ?がん予防になるなんて意外だな。」

吉田さん「そう思うよね。でもこの論文によると、毎日の食事に含まれるクレアチン、つまり肉や魚からの摂取でもリスクが下がるみたいなの。」

田中さん「へえ…じゃあ、歳とってから気をつけるんじゃ遅い?」

吉田さん「その通り!特に66歳以上になるとがんのリスクが爆上がりするってデータがあるから、今のうちに見直すのがベストだね。」⏰

忙しいビジネスパーソンのための実践ガイド

  • 肉や魚など、自然なクレアチン源を意識して摂取する
  • 特に40代〜50代のうちに生活習慣を見直すと予防効果大
  • 過剰摂取やサプリ使用には医師の相談を推奨
  • 週に2〜3回、赤身肉や青魚を取り入れるのが手軽で効果的
  • がん既往歴がある人は、治療方針と相談の上で摂取計画を

まとめ

「肉=不健康」というイメージを持っていた田中さんは、今回の知見で「正しい食べ方次第で未来は変えられるかも」と思い直すようになりました。では、あなたのランチに足りない“栄養素”はなんですか?

関連論文ピックアップ

  • Creatine uptake regulates CD8 T cell antitumor immunity(J Exp Med, 2019)クレアチンの摂取が免疫細胞のがん攻撃力を強化する可能性。
  • The two sides of creatine in cancer(Trends Cell Biol, 2022)クレアチンは抗腫瘍作用だけでなく、逆に転移促進の可能性も示唆。
  • Dietary creatine and cancer risk in the U.S. population(J Funct Foods, 2023)NHANES 2017–2020のデータによる補足的な分析。

参考文献

  1. 1Jiang J, et al. (2025). The association between dietary creatine intake and cancer in U.S. adults: insights from NHANES 2007–2018. Front. Nutr. doi:10.3389/fnut.2024.1460057※本記事は医学的助言を目的とするものではありません。健康状態に不安がある場合は専門家へご相談ください。

この記事を書いた人

岡本 賢

医師。愛育病院で小児科の臨床に立つかたわら、日経メディカルで連載。CrossFit Level 1 Trainer の資格を持ち、HYROX にも出場する。Business Athlete Club では、運動・睡眠・栄養の研究を、働く人の毎日の選択に訳して届けている。

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