この段階で学ぶこと
- Morton 2018 BJSM を Day 1 から Day 7 で読み切れる
- 結論の「言い過ぎ」を Limitations と照らして検出できる
- 集団のデータを n=1(自分の身体)に翻訳できる
- 次に読む3本を自分で選べる
Opening · 序
論文は、答えではない。
判定の道具だ。
「論文に出ている」と聞くと、確定情報のように響く。けれど査読論文は「答え」ではなく「ある条件下のデータ」にすぎない。
このページは、ビジネスアスリートが「論文を眺める側」から「自分で読む側」へ移るための地図。
論文の読み方、A guide to reading papers as a business athlete.
Day 0
論文を、7日で読み切る。
1日10〜15分、ノートと PMID 一つあれば足りる。題材は Morton 2018 BJSM。タンパク補給と筋肥大の代表的なメタアナリシス。月曜から始めて、日曜に判定を出す。
The 7-Day Reading Program
なぜ、7日か。
論文1本を一気に読み切るのは、慣れていないと2時間かかる。途中で迷子になる。 7日に分ければ、1日の負担は10〜15分。仕事の合間や朝のコーヒーの時間に収まる。
題材の Morton 2018 は、タンパク補給と筋肥大に上限があることを初めて定量化した代表作。 49 RCT・1863名のメタアナリシス、Open Access、PubMed と PMC で全文が読める。 入門の1本としてこれ以上ない。
法廷の証拠、という視点。
メタアナリシスは判決ではない。法廷で複数の証言を整理し、重みを付けて採用する「証拠評価書」に近い。 どの証言を採用し、どれを除外したか。その根拠は Methods に書かれている。
Results に現れる数字は、その採用基準の産物にすぎない。 だから論文を読むとは、まず採用基準を読むこと。 7日かけて、Morton 2018 が出した「判定」の輪郭を自分の目で確かめる。